栄養が大事だということを最近、特集してブログに書いてますけど、私自身、ここまで意識しながら診療をしているのはここ1-2年です。東洋医学をやっていたので、薬膳的な形で食事のことを指導することはありましたが、ビタミン、ミネラルの重要性を再認識しています。
心理検査や心理療法に重点を置きすぎて、心だけを扱う形になってしまい、クリニックでは採血をおざなりにしていた時期もありました。その反省もあって、現在では皆さんに栄養の必要性を説き、採血もそれなりの頻度で行うようにしています。
栄養指導の大事さは、おそらく知らない先生はいないでしょう。でも、心の状態をしっかりと把握するだけでも大変なのに、身体の状態まで把握するとなると、患者を多くさばかないと収益が上がらない現在の診療報酬の体系では難しいのが現状だと思われます。
だからこそ、医療機関を受診しても、うつや精神的な不調が治らない場合は、患者側から採血での栄養状態のチェックをお願いしてみましょう。精神科医の側もなかなかそこまで気が回ってない可能性もあるので、そこは患者側から働きかけることが大事だと考えます。
サプリを出すクリニックもありますが、鉄なら、クエン酸第一鉄Na、亜鉛なら酢酸亜鉛水和物などが医薬品としてありますので、まずは保険の範囲内でミネラルの補正が必要ならDrに処方をお願いするとよいと思いますよ。