うつ病などうつ状態になったら、まずはメンタルクリニックをはじめとした精神科・心療内科に行くという選択をとることになると思います。
精神科・心療内科などの医療機関では、薬物治療がメインなので、うつ状態の時には何らかの抗うつ剤が出されることでしょう。
それで、「薬を飲んだら、それだけでもう鬱は治る」と考えないでください。
薬は鬱を治すための有力なツールです。抗うつ薬はセロトニンという気分を良くする脳内伝達物質を増やす効果があるため、セロトニンが増えて、抑うつ気分が治っていきます。
ただ、そのセロトニンは、トリプトファンというアミノ酸を材料として食べ物から取り込まないと合成されません。
つまり、食事を食べない状態で薬だけ飲んでもあまり効果は出ないのです。
うつ状態になると食欲もなくなりますが、それでも、うつを治すためには少しずつでも食べるということが大事になります。
特に、動物性たんぱく質(肉、魚、卵)を積極的に取るようにしましょう。もし、どうしてもそれを取るのが難しい場合は、牛乳+プロテインの粉末でもいいです。まずは、セロトニンを作る材料を取ること。そこに注力してもらえたらと思います。