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臨床心理士合格への道

 2023年(令和5年)9月から、
「絶対合格する!」
と決意し、過酷な日々が始まりました。クリニックで一日40人ぐらいを毎日診察して、その後帰ってから、1日4時間の勉強。週2日休日は10時間ぐらい学習時間をとりました。友人や知り合いとの飲み会はほぼ断るような感じで、おかげで人付き合いが悪くなり、友達が減ってしまいました(笑)。
 とにかく目標は、“2024年(令和6年)10月の試験に一年で合格する”こと。
 そのためにどうしたらいいか、自分自身を分析すると、今の自分には「圧倒的に、心理学の知識が足りなさ過ぎる」ことがわかり、まずは基本的な知識から教えてくれるテキストを探すことにしました。
 ところが・・・です。臨床心理士試験に関する本は意外となくて、今は公認心理師の対策本に取って替られていました(公認心理師のテキストは読めば勉強になると思いますが、出題傾向が微妙に変わってくるので、効率的とは言えません)。そんな中で、唯一と言っていい対策本がありました。それが、ナツメ社から出ている『臨床心理士 対策テキスト&予想対策集』でした。
 受けに行った試験会場を見渡すと、あちらこちらの受験生がこの本を読んで最後の追い込みをしていましたね。それだけポピュラーな本だと言えます。
 事実、この本は、優れた良い本です。ある程度、用語の説明もしてくれていて、臨床心理士試験範囲を大体網羅し、まとめてくれているので、心理学の大学院で勉強している学生さんであれば、ダイジェストとして使えるのだと思います。
 私もこの本を購入し、とりあえず一周しましたが、心理学を初めて学ぶ医師の私にとっては、わかりやすいようで、なかなか頭に入ってこない感じで、これを使って勉強して合格するイメージが掴めませんでした。
「それなら、自分で合格するためのテキストを作るしかない」
と考え、過去問を分析しながら、頻出項目を中心に、
“どうしたら理解できるか”
“どうやったらわかりやすくまとめて記憶できるか”
に特化して、専門書やネットで関連サイトをひたすら読みあさって、心理士試験に役立つテキストを9ヶ月かけて作り上げたのです。
 そして、最後の3ヶ月間、とにかく、自分で作ったこのテキストを気合いで何周もやって、1年間で無事、臨床心理士試験合格を勝ち取ることができました。